あ行
●アーバン
都会的とかいう意味だが、まあ、シティボーイみたいな意味である。80年代の著作「なんとなくクリスタル」はアーバンライフの集大成といえよう。
●アムラー
結婚前の安室奈美恵のファッションを真似た人たちのこと。今のギャルたちの元祖といえる。ブラック系メイク、ロングヘア、ボトムはミニかタイトなパンツ、そして重い厚底ブーツも必須アイテムだった。
●イケイケファッション
ディスコでお立ち台ギャル(死語)が着ていたボディコンファッションのこと。羽根扇子があればより完璧。もうなあんにも考えていない彼女たちの様子を「イケイケ」と一言で表現したのは秀逸である。イケイケとは当然「行け行け」のことだろうが、これを英語にすと「GO!GO!」 そうか、あれは90年代版「ゴーゴーダンス(死語)」だったのだ。
●イケメン
イケてるメンズの略。ちょっとワルっぽくてカッコいい男たちのこと。「Vボーイ〜ギャル男あたりのコ」を指した。彼らは普通は群れているので複数扱いなのだろう。→現在でも、当たり前のように、顔が良いという表現で「イケメン」は使われていますね。最近では育児をするメンズを「イクメン」とも呼びます。
●イタカジ
イタリアンカジュアルの略。完全に死語。「イタリア男のように、派手なカラーリングの服を着るファッションと思い込まれていたが、イタリアにはそんな男はあまりいないことが判明、死語になった。
●一点豪華主義
他の服は手頃なものだけど、セーターだけはカシミヤとか腕時計だけロレックスにする。つまり"1点だけ豪華にするだけで、とてもセンスが良くておしゃれ"といった販売戦略である。これにお金のない人もだまされて買わされた。
●イマイ
「ナウい」という表現はもうダサイんじゃないか、ということで編み出された代替用語。でもやっぱりダサかった。
●エビスばき
ジーンズのスソを10〜15センチくらい折り返してはくこと。以前流行したエビスジーンズをこうしてはいたのでこの名になった。ジーンズ以外でやってしまうとへんな人になってしまう。
●LAギャル
ミニフレア+くしゅくしゅソックス(ルーズというほどでもない)+LAギア(スニーカー)という黄金アイテムできめた女のコファッション。健康的なお色気ファッションだった。お色気というのも死語だけど。→現在は「LAセレブ」のファッションが注目されて、再びLAギャルが復活。LAギアのスニーカーも若い世代を中心にヒットしました!
●おニュー
「新しく買ったもの」という意味。「お」だけでそれだけの意味を持たせているのがすごい。今でもつい使ってしまいがちの言葉。元祖は「おそまつくんのイヤミ」との説がある。
●オリーブ少女
少女といっても児童ではない。その昔、雑誌「オリーブ」を買っていなければ、ファッションが語れない時代があった。その代表ブランドがピンクハウス。花柄でフリフリのスカートがその典型アイテムだった。
か行
●カジュアルアップ
ドレスダウンとの違いを明確に答えられる人はいない。ドレスダウンはノーネクタイのスーツスタイルで、カジュアルなスタイルに、ドレッシーなアイテムを加え高級感を付け、グレードを高めること。→これは今でも使われていますね。街中でも、普通に見られるようになりました。
●カフェバー
カフェバー出現はDCブームと大いに関係がある。洗練されたDCスーツを着てデートするには、それなりのおしゃれなところが必要だったからである。そういえば空間プロデューサーなんていうのもいた。
●カマ男、フェミ男
女のコファッションをとり入れた男のコのこと。90年代中頃に流行った。実際に女のコのアイテムを身につけていたりした。といっても女装ではない。とはいってもスカートをはく男のコまで登場した。親はとめなかったのか。やはり環境ホルモンの影響なのか。→男性のフェミニン化が進み、スカートを穿いたり、お肌のスキンケアをする男性は、今では普通にいます。「スカート男子」「装飾男子」「化粧男子」まで登場しています。
●感性
80年代を一言で現すと「感性の時代」である。80年代の最強のキーワードだ。もうこれ以上表現できない時、「つまりは感性の問題なんだな」の一言ですべてがおさまった。この言葉の前では誰もがひれ伏したわけである。そういう意味では水戸黄門の印篭のようなものである。
●キッチュ
本来は悪趣味という意味。これが転じておしゃれ的な賛辞になった。意識的にちょっとはずしたものを身につけるといったテクニックでこのキッチュを表現する。秀逸なパロディのようなものである。→現代で使うキッチュは、「おもちゃのような」というニュアンスで使用されています。
●気分
そういえば今の気分、時代の気分とちょっと前まで言っていた。まあ、「今求められているモノ」といったことだろうか。とにかくあいまいな用語である。
●ギャル
コギャルという人種が出てきた瞬間に、ギャルという存在があいまいになった(ような気がする)。あらためて口に出して言うと恥ずかしい用語である。だがおじさん雑誌ではまだまだ健在。接頭語:ピチピチ。→こちらも今では普通に使っていますね〜。渋谷系ギャルのファッションと、裏原宿系ファッションを合わせた「渋原系ギャル」や、秋葉原のアニメをファッションに取り入れた「渋秋系ギャル」が登場しています。
●キレカジ、デルカジ
きれいなカジュアル、モデルのようなカジュアルという意味。今考えるとネーミングの安直さとボキャブラリーの貧しさを露呈している。
●グランジ
90年代はじめに使われた言葉。一言でいうと「重ね着でちょっと汚っちいファッション」。一歩間違うと、路上で生活している人のファッションのようだった。グランジロックという音楽もあった。
●高感度
これも感性の類似語。コンクリート打ちっぱなしの店内に出来るだけ少量の商品を並べるだけで高感度ショップと言われた。
●コギャル
ギャルが死語となって、かわりにコギャルが登場したが、これも早くも死語化してしまった。今コギャルといっているのはギャル同様、風俗関係だけとなった。今はギャル系といわれている。「系」という用語は若者言葉特有の「ものごとをぼやかして言う」にはうってつけで、他の用語にもよく使われている。
●個性化
「これからは個性化の時代だ」などとしきりに言われていた。つまり人マネはダメということ。しかし現実の日本における個性化は「大方は回りの人と同じで、それでいてビミョーに目立つ」といった程度であった。いかにも日本的な表現である。
●ここんち
80年代初頭に使われた表現。普通は人の家を指すが、この時はショップやブランドを指していた。そういえばこの頃のファッション雑誌のキャプション(説明書き)はやたらと馴れ馴れしいのが多い。
さ行
●サンバイザー
ヒサシ部分だけのキャップ。94年頃、カマ男ファッションの象徴だった武田真治がかぶってブームに。70年代にも流行った。キャディさんはいつでも愛用している。
●シティボーイ
これは相当恥ずかしい用語。70年代のファッションにおける最大級のキーワード。この頃の若者は皆このシティーボーイを目指していた。昔むかしのモボ(これも古すぎるぞ)みたいなものである。
●渋カジ
渋カジとは「渋谷カジュアル」の略で、1980年代後半〜90年代の若者のファッションスタイルのことである(『渋いカジュアル』の略という説もあるが、ファッション的に渋いというイメージは薄く、俗説と考えられる)。渋谷の高校生から発信された渋カジはそれまでのDCブランドブームに相反し、ポロシャツ、ローファー、ジーンズといったシンプルなものであった。今の「ストリートファッション」という言い方も似たようなものである。→2009年、渋谷タワーレコード隣に、ルミネ初のメンズ専門店『ルミネマン』が出店。「渋カジ復活!」をテーマにしており、話題にもなりました。
●シャネラー、グッチャー
シャネルとグッチの愛用者のこと。90年代はアムラー同様「名詞+er」活用が流行った。しかし泉ピン子など橋田ファミリーまでシャネラーだったことが分かり、シャネル熱はにわかにひいた感もある。
●シンチラ
ペットボトル素材の服、今はフリースという。パタゴニアがはじめてフリースを出した時、雑誌などではシンチラといって連呼していた。それがいつのまにかフリースが定着、シンチラという用語は初めからなかったものとされている。しかしシンチラってどういう意味なのだろう。
●ズック
運動靴、スニーカーのこと。スニーカーがファッションアイテムになる以前、こう呼ばれていた。もとはオランダ語のDoek(生地の名前で靴、鞄、テント等に使われた)からきている。ズックというとダサイイメージがちらつくが、本当はちゃんとした経歴の持ち主だったのだ。
●ストリーキング
70年代に流行った、何も身につけないファッションのこと。ファッションとしては、パンク以上のアバンギャルドさといえよう。これで街中を疾走するのがこのファッションのルールだった。
●スノッブ
80年代のDCブームの時、カッコいい男性に対して使われた用語。そもそもの意味は俗物、紳士気取りとあるが、今思うに「見栄っ張り」という表現が適切かもしれない。
●スリーピース
「太陽にほえろ」のボスがいつも着ていたベスト付きスーツのこと。日本語では「三つ揃い」。こっちの用語のほうがもっと死んでいる。
●ソフトラ
ソフトなトラッドの略。トラッドといえば「伝統に裏付けされた頑固精神」が本来のテイスト。
た行
●竹の子ファッション
80年代、日曜の原宿ホコ天に自然発生した集団のファッションのこと。グループごとに同じ衣装を着て踊るのが特徴で、その衣装を最初に提供したのが原宿にあった「ブティック竹の子」という店だった。
●DINKS
「ダブル・インカム・ノー・キッズ」の略。子供がいない共働き夫婦の形態、そのライフスタイルを指す。子供が出来ないのではなく、子供を作らないというのがポイント。当然、生活は豊かでいつまでも恋人気分でいろいろと遊び回れるという、バブルなライフスタイルであった。とはいうものの、そんな彼らにもいつしか子供が出来てしまい、単なる一般家庭になってしまった例も少なくない。
●ダボカジ
その名の通り、ダボッとしたカジュアル。それ以上でもそれ以下でもない。同義語としてルーズファッション、ビッグシルエットがある。アメリカの黒人が着るヒップホップファッションやスケーターなどのボードファッションなどを指した。ダボカジとは語感が、いかにもやぼったく聞こえるので、人知れず消え去ってしまったようだ。
●多様化
個性化と共にあの時代使われていたお言葉。個性化が進んでこの多様化が徹底されていたら、多分、流行などは無くなっていただろう。→以前ほど、トレンドに左右される人も少なくなったのではないでしょうか。その分、「ファッションの多様化」が進み、今でも違和感なく使用されています。
●ダンディ
これは伊達者とかいう意味だが、言外にその前置詞として"大人の"が付け加えられる。"大人の〜"はすなわち"おじさんの〜"
である、現実は。「おじさんの伊達者」。そんな人はあまり日本にはいなかったのである。
●チープシック
80年代用語。「安いアイテムでシックに決める!」これがチープシックである。安いのがバレた時は相当恥ずかしい。「4人家族、たった500円で豪華な食事」の雑誌「すてきな奥さん」と同じようなスタンスか。
●チャック
ファスナーのこと。チャックは日本、ジッパーはアメリカの商標名。チャックは「巾着(きんちゃく)」の「ちゃく」からもじったもので英語ではなかったのである。今使うのは「口(くち)チャック」くらいか。
●長髪(ちょうはつ)
今はロン毛といわなければならないらしい。長髪はやはり70年代用語としておきたいのかもしれない。長髪同様、ロン毛は男性にしか使わない。ドイツでドイツ語と英語の混ざった言葉が氾濫していて問題になっているというが、これも似たような現象なのかもしれない。
●トランスカジュアル
アメカジでもない、ヨーロピアンでもない、ということで70年代に生み出された苦肉の用語。トランスとは「超越した」という意味。いろいろなテイストが混ざりあった混合ファッションだったらしい。
●トレンディ
早い話が「旬でカッコイイ」といったような意味か。「トレンド」はまだ健在なのに、「トレンディ」が恥ずかしいのは、たぶんトレンディドラマという表現の影響だろう。つまりは、浅野ゆうこや石田純一=トレンディ、ということなのだろうか。
●トレーナー
最近トレーナーと言わなくなっている。かわりにスウェットである。トレーナーは和製英語で外人には通じない。でもつい言ってしまいそうで心配だ。そういえばその昔、ボートハウスのトレーナーっていうステイタスなトレーナーがあった。トレーナーにステイタス性が存在していた時代もあったのだ。
な行
●ナウイ
今でも口から滑り出してしまいそうな古くて新しい用語。ナウイの対語はダサイがあてはめられた。「おっ、ナウイなあ」、「ナウナウだねー」と今言われると逆におちょくっていると受け止められる。→現在は、ツイッターなどで「今○○をしている」という略で、「○○なう」という言葉に変化して復活していますね。
●ニューウェイブ
80年代初めの音楽を中心としたムーブメント。YMOが代表的なイメージ。ファッションは中性的でヘアスタイルはテクノカットが特徴。彼らはトンガリキッズといわれた。「ニュー○○○」は日本人が好きなネーミング手法だが、後から思い返すとやっぱり恥ずかしいものだ。→2009年ごろから再び「ニューウェイブ」スタイルが復活!モード系の男の子が当時流行った着こなしをしています。また、髪型もMCハマーのような、2ブロックに。
●ニューサーティ
これは団塊の世代が30代になった時に言われた言葉。現在の30代には使われない。今、団塊の世代は40、50代になっているが、ニューフォーティ、ニューフィフティという言い方もない。何がいったいニューだったのだろう。
は行
●ハウスマヌカン
80年代のDC(デザイナーズキャラクター)時代に彗星のように現れて消えていった用語。DC時代のアダ花的用語でブティックの販売員のこと。歌の「夜霧のハウスマヌカン」でその実態が暴露された。これほど初期と後期でその意味に落差を感じた用語はなかった。
●ハナコ
言わずと知れたバブルの申し子。彼女たちはアッシー、ミツグ君といった家来を引き連れていろんなところを征服、一大王朝を築いた。そんな彼女たちも今や30代である。類似語:オヤジギャル
●パラギャル
パラダイス・ギャルの略。すけすけシースルーのワイドパンツをはいたコたちを指した。なぜパラダイスなのか分からないが、「私たちなーんも考えていないもんね」という表現の技巧のひとつ、なのか。
●パンタロン
あの時代(70年代)の若者のほとんどはこのパンタロンの洗礼を受けていた。スーツのズボンでさえやや広がっていた時代である。あの頃の自分が写っている写真を皆決して見たがらない。彼らにとってはそれほど忌まわしい過去の遺物なのである。最近、流行ったフレアパンツを「パンタロン」と呼んでしまう人はそういう過去のある人である。類語:ラッパズボン
●ビジカジ
ビジネスカジュアルの略。ビジネスシーンでも通用するカジュアルのこと。今のフライデーカジュアルと同じ発想の元に生まれた言葉。ビジカルとも一部でいわれた。中には「ビジュカジュ」と略の仕方が間違っていた人もいた。→ビジカジも馴染みのある言葉になりました。靴でもバッグでも、スーツに合わせるアイテムが多く提案されています。カジュアルな格好をしたビジネスマンも増え、この言葉も定着しました。
●フィーバー
これはファッション用語ではないがまあいい。今ではおじさん週刊誌しか使われなくなった言葉。流行語はおじさんが若いコと話を合わそうとして使った途端に死語になる。
●Vボーイ、V男
Vネックを着ているからVボーイというそのまんまのネーミング。イメージは「ビーチボーイズ」に出ていた反町隆史。ロン毛、ビットシューズやフェンディのマフラーが必須アイテム。今はギャル男に進化した。これって進化といえるのか?
●フュージョン
「融合」という意味。もともとは音楽ジャンルのひとつだが、どういうわけか、ファッション用語としても使われた。〇〇テイストと××テイストのフュージョン、などと言っていたが、言っている方もよくわからなかったらしい。現在の言い換え用語:ミックス、クロスオーバー。
●フライデーカジュアル
男性も金曜日はスーツではなくカジュアルな格好で出勤しよう!というもの。カジュアルといえばゴルフシャツになってしまうおじさんサラリーマンにとっては恐怖の言葉だった。しかし今となっては、「金曜はカジュアルで」なんてお気楽なことを言っているサラリーマン社会ではなくなってしまった。
●プリコン
プリティコンサバ。一般の大学生やOLに流行ったちょっとかわいくて上品なスタイルのこと。リボンとかフリル使いなどが特徴。イメージは紀子さまファッション。流行とはすなわち「模倣の増殖」ということなのである。
●BCBG
読み方はベーセーベージェー、ボンシック、ボンジャンルの略で「良い趣味良い階級」の意味。つまりフランスでの上流階級ルックを指す。ということはフレンチカジュアルの一種らしい。だが誰にもその実態はわからなかった。
●ヘップ
日用のつっかけサンダルだが、ファッションアイテムとしてミュールが全盛になった今、両者のその違いがつかなくなってしまった。ゆえにヘップはミュールに吸収合併されてしまった感がある。
●ベルボトムジーンズ
ジーンズ版のパンタロン。中村雅俊とか松田優作が履いていた。ゆえにみんな履いていた。中村雅俊はベルボトムに下駄というコーディネートをしていた。それを特に変だと思わなかった。結構いい年したおじさんまで長髪だった時代の話である。
●ポスト〜
手紙を入れるあれではない。「郵政大臣のポストについた」のポストとも違う。別にしゃれを言っているわけではないが。「ポストレッドウイング」といった時、「レッドウイングの次にくるもの」という意味。
●ホットパンツ
ミニスカート時代に登場したショートパンツのこと。「脚をあれ以上みせるにはミニスカートではもう不可能、それじゃあ」と考えたのがこのパンツだった、と想像する。こんな安直なネーミングはきっと日本生まれに違いないと思ったが、実はれっきとしたアメリカ産。ホットパンツは英語の俗語で「尻軽女」の意だったという。今これが流行ったら「ビッチパンツ」になってしまうのだろうか。なんだか臭そうだが。
●ポパイ少年
80年代後半に使われた言葉。少年といっても児童ではない。実態はよく分からないが、たぶん「おしゃれでかわいい男のコ」といった意味だった。(ような気がする)デカ襟シャツ、オデコ靴は必須アイテムだった。そんなカッコをやっていた少年も今はバリバリ働くお父さんになっているに違いない。ああ、青春とは「まぶしいくらいに恥ずかしい」ものでもあるのだ。
ま行
●ミスマッチ(ファッション)
80年代用語。合わないアイテム同士をコーディネートさせる方法で、それが逆に新鮮でおしゃれなんだ、というファッション。このおかげでどんなヘンテコな恰好もこのミスマッチという名のもとに「ファッショナブル」になってしまった。ストリートファッションでは昔も今もミスマッチファッションは存在するが、今では「はずす」という言葉があてはまる。ちなみにベルボトムにゲタ、これも典型的なミスマッチの例といえよう。
●ミッシー
ミッシーは日本では「若いミセス」の意味で使っていたが、本当は「若い娘、お嬢さん」の意味である。どこをどうしたらこんな風にはき違えてしまうのだろう。
●ミラノパンツ
足首に行くにしたがってスリムになっているパンツのことをそう言っていた。皆、この恥ずかしい名前を忘れたいのか、今では誰も言わないし服飾辞典でも掲載されていない。そしてインターネットで検索しても1件もヒットしない。しかし80年代に確かにこのパンツは存在していたし流行ってもいた。ト○コ風呂の名称が消えたように、ミラノの人からの抗議があったのだろうか。
や行
●ヤッピー
ヤング・アーバン・プロフェッショナルズの頭字語。若くて都市に住む知的職業にたずさわる人達のこと。アメリカから入って来た用語で意味はヤンエグと同じくバブリーな匂いを放つ言葉であったが、いかんせん語感がどうも...。ノリピーとか柿ピーを思い浮かべてしまうからか。
●ヤンエグ
ヤングエグゼクティブの略。バブル時代にモテまくったという青年実業家や一流企業の若手社員のこと。今はどうしていることやら。
●ヤング
よく使われているし別におかしいとは思わないが、ただ口に出していうと、ちと恥ずかしいのはなぜだろう。
ら行
●リッチ
誰もがリッチを目指していたバブル時代。その崩壊以後、このリッチという言葉は避けられている感がある。口に出して言うととても底が浅い感じだ。だったら素直に「お金持ち」「豊か」といった方が今の気分(下項目参照)に合っているかもしれない。
●〜ルック
「〜ルック」という言葉はちゃんと英語にもあって今もって健在のようだが、日本ではあまり使われなくなってしまった。〜スタイル、〜ファッションで代用され、〜ルックはどうも避けられているように思えてならない。その元凶は「省エネルック」にあったのではないか。「ルックルックこんにちは」も遠因しているかもしれない。
●レッグウォーマー
前回バージョンで取り上げようとしたら、2〜3年前にコギャル(当時の)の間でリバイバルしてしまった。それも真夏にヒールサンダル&レッグウォーマーだった。「ファッションは繰り返される」ことを考えると、今度レッグウォーマーが復活するのは2012年くらいだろうか。そういう意味では死語というよりファッション仮死用語といったほうがいいかもしれない。
●ロンドン風、ロンドンテイスト
ロンドンといえば若者のストリートファッションのメッカ。なのに最近ではロンドンという言葉が使われなくなった。その代替用語が「UK」(ユナイテッド・キングダム)。ロンドンよりも語感がシャープでかっこいい、単にそれだけなのだろう。同じイギリスという意味なのにストリートファッションにはこの「UK」が使われ、トラッドやエレガンスには相変わらず「ブリティッシュ」が使われる。英国人もきっと理解できないと思う。
おまけです。ファッション紀元前の用語です。
●ズボン
今はパンツと呼ぶ。そしてパンツ(下着)もパンツと呼ぶ。
●スラックス
今はパンツと呼ぶ。郊外紳士服店ではまだ使っているが。
●ジーパン
今はジーンズ、ジーパンはジーパン刑事の死と共に殉職した。
●コール天
コーデュロイのこと。コール天というとなんだかうまそうである。
●べっちん
漢字で書くと「別珍」。ベルベティーンのこと。表面をベルベットのような、けばが覆っている綿織物。(注:ベルベットではない)。
●とっくりセーター
タートルネックセーターのこと。直訳すると亀首セーター。どっちもどっちである。
●一張羅(いっちょうら)
持っている服で一番上等なもの。昔「一張羅=ワンピース」と大いなる勘違いをしている友人がいた。「おっ、その背広、ワンピースかい」オイオイ。
●よそゆきの服
ほぼ、よそゆき=一張羅である。よって、よそゆき≠ワンピース。
●ジャンパー
ブルゾンのこと。だが革ジャン、スタジャン、スカジャン、ジャンパースカートには有効なのは不思議だ。
●オーバー
オーバーコートの略。昔の母親は「外は寒いからオーバーを来ていきなさい」とよく言っていたものだ。
●外套
オーバーコートのこと。童話「北風と太陽」の旅人が来ていたもの。
●チョッキ
ベストのこと。ジャケットが訛った(なまった)ものらしい。
●ちゃんちゃんこ
日本版のベスト。こたつ、みかん、そしてちゃんちゃんこ。これがにっぽんの3大ウインターアイテムである。
●アッパッパ
女性の夏用の簡単な日用着。ゆとりのあるワンピース。この言葉は関西から広まった。とにかくインパクトがありすぎるネーミングである。
●ムームー
服飾事典で調べた結果、ハワイ産のアッパッパ、それがムームーである。
|