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ネットショップ運営はネクストステージへ。成功ショップのインタビュー特集
-ネットショップNEXT- 
 「レディースキッド」
株式会社キッド 専務取締役 小堤啓史さん
 トップページ > バックナンバー > 12年12月 「レディースキッド」
  
 2012年12月25日
         
     “お店の信念を、ネット販売で継承する”
   

   
日本で一番、イレギュラーサイズが揃う婦人靴の専門店

ネットショップは市場創成期から10年以上が経過し、新しいステージへ向かい始めております。「ネットショップNEXT」では、市場をリードする有力企業にフォーカスし、勝ち続ける要因や、今後の展望などをインタビューする、2012年開始の新コーナーです。

今回は、東京・池袋で60年以上靴専門店を営み、婦人靴で20~27cmのイレギュラーサイズが豊富な「レディースキッド」さんのご紹介です。ネット事業部を統括している株式会社 キッド 専務取締役の小堤啓史さん(以下:小堤さん)に直撃インタビューしました。


インタビュー担当はSHOE・BAG探偵局、高橋(以下:高橋)です。

   


“私たちこそ通販が必要なのです” 熱烈なラブコール


【高橋】

東京・池袋に店舗を構える「レディースキッド」さんは、日本一サイズが豊富な靴店として有名です。ネット販売でも実店舗でもイレギュラーサイズの婦人靴は、まだまだ取扱いが少ないのが現状です。

では、「レディースキッド」さんのネット販売の経緯を教えてください。



【小堤さん】

JR池袋駅の東口から徒歩2分の実店舗「池袋レディースキッド」は、1950年に開業し池袋で60年以上、靴専門店として営業を続けております。

現社長が1985年から、足に合うサイズの靴がなくて困っているお客様の為に、一般サイズ(レギュラーサイズ)にはない、大小のイレギュラーサイズの商品を探し始めました。

その後、2000年にホームページを開設しましたが、当時は店舗告知をする為に運営しており、立ち上げてから数年間は通信販売の要望があってもお断りしていました。

“靴はきちんとフィッティングして頂いてから選んでもらうもの”という信念からそういった対応を行っていました。


 

子供が産まれた事がきっかけで5年前、家業である靴専門店を継ぐ決意をしましたと語る小堤さん。

東京都・豊島区の株式会社キッドの事務所にて

     
   


『レディースキッド』独自ドメイン店のトップページ。(2012年12月19日現在)
※画像をクリックすると『レディースキッド』へ移動します








『レディースキッド 楽天市場店』のトップページ。(2012年12月19日現在)
※画像をクリックすると『レディースキッド 楽天市場店』へ移動します




    【高橋】

どのような事がキッカケでネット販売をする事を決意したのですか?



【小堤さん】

はい。イレギュラーサイズが揃う靴店として認知が高まっていましたから、全国のお客様から通販をやって欲しいという要望がどんどん高まっていました。

他ではなかなか購入できないサイズを求めるお客様は遠方の方も多く、「私たちこそ通販が必要なのです!」という熱烈なラブコールだったそうです。

そういったお客様のご要望に応えようと、2005年からホームページにカート機能を付け足す事となり、5年程前に、私が家業である靴専門店を継ぐ決心をした時に、大きなホームページリニューアルを図りました。



【高橋】

5年前から担当されているとの事ですが、
小堤さんは、それまでどのような仕事をされていたのですか?





将来を見据えて、家業を継ぐ決心をした


【小堤さん】

はい。靴業界とは全く関係ないのですが、ゲーム業界でソフトウエアの企画やディレクションの仕事をしていました。



【高橋】

大きな転身ですね。



【小堤さん】

はい。その頃は、子供が産まれた時期であり、将来を見据えた時に、家業を継ぐという考えが自然と浮かんできたのだと思います。それまでは全く考えた事はなかったのですが(笑)



【高橋】

前職の経験から、
ネット通販を手掛ける事は、スムースに行えたのではないでしょうか?



【小堤さん】

ソフトウエアに関する様々な企画を手掛けてきましたが、家業のネット通販を作り上げていく事は簡単ではありませんでしたよ(笑)今のフォーマットを確立していくのに、1年半くらいの期間はかかりました。




  【高橋】

5年前では、既に楽天市場などの大手モール販売が大きく台頭している頃ですが、なぜ、独自ドメイン店でのリニューアルを決意したのでしょうか?



【小堤さん】

はい。開設当初はカート機能は無かったものの、10年以上前からホームページを開設しており、オールドドメインを取得している事を重視しました。ドメインに歴史が出来たので、それを活用する方が効果的と判断しました。

その後は、独自ドメイン店の運営を起動に載せてから楽天市場さんにも出店をし、現在は2つのネット販売店を運営しております。


【高橋】

独自ドメイン店と楽天市場の売上構成比はどれくらいですか?



【小堤さん】

はい。当社の場合、イレギュラーサイズ専門店という特性からリピートして頂けるお客様が多いので、独自ドメイン店の方が、2割程売上が大きいです。

一方、楽天市場店の方は、最近は特別な販促を実施していませんが、確実に売上を伸ばしており、独自ドメイン店の売上に近づいている状況です。



イレギュラーサイズは婦人靴市場全体の1割しかない


【高橋】

サイトを拝見していると、他の靴店とは異なり、「ブランド別」のカテゴリー分けがないですね。



【小堤さん】

はい。理由は2つあります。

1つはイレギュラーサイズを求めているお客様は、靴をブランドから探しているのではなく、自分に合った「サイズ」から検索する方が圧倒的に多いことがわかったからです。
2つめは、イレギュラーサイズに協力してくれる卸さん、メーカーさんと企画の段階で当社が提案を行っているので、オリジナルブランドの品揃えが多い事が挙げられます。



【高橋】

なるほど。やはりイレギュラーサイズを手掛けるブランドやメーカーは婦人靴市場ではまだまだ少ないのでしょうか?



【小堤さん】

はい。いくつかの説はありますが、当社が外注した調査によると、婦人靴市場に占めるイレギュラーサイズは全体の1割しかないそうです。
特に、知名度の高いシューズブランドではなかなかイレギュラーサイズは製造してくれていません。



【高橋】

イレギュラーサイズの靴を集める事は簡単ではないのですね。



【小堤さん】

はい。私がネット販売を手掛ける以前から、社長(父)が長年、業界に働きかけ取り組んできた事です。お客様の声でもあるように、なかなか自由にデザインが選べないのが現状です。



   
   


レディースキッドのサイトを訪れると、
イレギュラーサイズの品揃えが充実している事がすぐに確認できる
※画像をクリックすると『レディースキッド独自ドメイン店』へ移動します。




   
専門店のサイズ微調整が、百貨店のお客様に驚かれた
   

【高橋】

一方では、伊勢丹新宿店の「小さいサイズのストロベリーショップ」に、レディースキッドさんが期間限定の出店もされていますね。

百貨店でも、よりイレギュラーサイズの重要性を感じており、御社に試みに関心を持ったのではないでしょうか?そもそも百貨店の売場に、靴専門店が出店するのも珍しいケースですよね。



【小堤さん】

はい。新宿の伊勢丹さんでの販売経験は多くの事を学んでおります。

例えば、レギュラーサイズの靴売場に並ぶ商品と、私どもが提供するイレギュラーサイズの靴では、デザイン面でも品質面でも、まだまだ大きな差がある事を実感します。伊勢丹さんの婦人靴売場の品揃え(通常サイズ)は圧巻ですからね。

また、靴専門店として当たり前に実施してきた、中敷やパッド、ストレッチャーなどを使って靴の履き心地に微調整を加えていく事を実施したら、「こんなサービスを受けたのは初めてだ」と百貨店のお客様に驚かれました。

靴専門店として実施してきたフィッティングや靴の調整技術は大きく誇れるものと再認識させられました。もっともっとホームページ運営でもネット販売でも、業界がアピールしていくべき事だと思います。



【高橋】

びっくりですね。確かにレディースキッドさんのサイトでは、フィッティングに関する情報や、靴のサイズ調整をしっかり行い、ネット販売でも丁寧に対応しているのが伝わってきます。




   



「靴の調整サービスについて」のページを設けている。
パンプスの調整、ブーツの調整などを画像を見せながら説明している。
お客様に安心を提供するサービスの1つ。

※画像をクリックすると「靴の調整サービスについて」のページへ移動します




   
     お客様とのメールのやりとりは、対面販売以上に気を配る

【高橋】

ネット販売では、他にはどんな部分に気を配っていますか?



【小堤さん】

はい。ネット販売の大きな接客部分となるメール対応については、慎重かつ丁寧に実施しております。

件数が増えた現在でも、私自身が1通1通すべてのメールに目を通している程です。

対面接客とは異なり、お客様のコトバ、お店側のコトバで異なった認識や間違って伝わる事がないように、お客様とのメールは気を抜けない部分だと思います。



【高橋】

多くのネット販売では、自動返信と返答フォーマットを活用し、効率化を重視したメール対応が一般的となっていますが、“信頼関係を作るサービス”として差別化できる部分でもありますね。



【小堤さん】

はい。イレギュラーサイズを求めるお客様はとても慎重に靴選びをされているので、メール対応はお客様を安心させる重要な「接客」です。今後も手を抜かないで続けていきたいです。




     
   

イレギュラーサイズに協力してくれる企業と共同開発したオリジナル商品。
1万円~2万円台の商品が中心となる




   


上の画像の商品はこのようなページで紹介されている。
ブランド名ではなく、サイズ明記などが大きく記載されているのが、
他の靴販売のサイトとは大きく異なる。

※2012年秋冬商品の掲載ページです。完売した時はページが削除されている場合があります




     ネット販売スタッフは、週に一回実店舗で接客をしている

【高橋】

そういったお店の姿勢を、
ネット販売の他のスタッフに教えていくのも簡単ではないですね?



【小堤さん】

私の下でがんばってもらっているネット販売のスタッフは、最近は週に一回、池袋の実店舗で接客に出るようになりました。



【高橋】

そこで、「リアルな接客」を勉強しているのですね!



【小堤さん】

はい。説明して理解できるものでも、マニュアル化できるものではなく、実際にお客様と対面して得られる経験値が、「ネット販売の接客」にも活きていく事と考えてます。



【高橋】

そうなると、実店舗を長年運営してきた事が大きな「強み」となりますね。



【小堤さん】

はい。ネット独自の高度なサービスも多々あるとは思いますが、靴販売という面では、リアル店舗と全く同じ姿勢で取り組むべきだと考えています。





JR池袋駅の東口を出て徒歩2分に、「レディースキッド池袋店」がある。
物販店や飲食店などが建ち並ぶ一角にお店がある

※画像をクリックすると「レディースキッド池袋店 店舗案内ページ」へ移動します




   
   


「レディースキッド池袋店」の2階は、24.5cm~27.0cmのモデルサイズ専門フロア。
訪れたお客様一人一人に丁寧な接客で応対している




   


「レディースキッド池袋店」の地下1階は、20.0cm~22.0cmのシンデレラサイズ専門フロア。
イレギュラーサイズを求めるお客様にとって探し易いフロア構成となっている



   
【高橋】

では、レデースキッドさんのネット販売での課題とは何でしょうか?



【小堤さん】

はい。イレギュラーサイズを販売するという会社のスタンスに協力頂ける卸さん、メーカーさんが少しずつ増えているのは間違いありませんが、先ほど説明したように、デザインや品質面に於いてレギュラーサイズとの差を縮めていく事です。

また、現在は30代後半から40代のお客様が中心となっていますが、イレギュラーサイズで10代や20代の若い世代向けに、まだまだ対応しきれていない事も大きな課題です。

現在のイレギュラーサイズの中心価格は1万2000円~1万3000円ですが、若い世代に喜んでもらえる商品を提供する場合は、価格戦略も異なってくるなど、やはり簡単ではありません。




     
   

そのお店で購入する事のメリット

【高橋】

次世代に向けた新しい取り組みですね。では、そういった課題も含め、今後ネット販売でチャレンジしていきたい事は何ですか?




【小堤さん】

はい。イレギュラーサイズの靴販売というスタンスに留まらず、一人のお客様に、より喜んでもらえるサービスを現在準備しております。まだ詳しくは公表できないのですが、ネット販売でもやるべき事だらけです(笑)




【高橋】

次のビジョンに向けて動き始めているのですね。

では、最後に中小企業の靴専門店さんに向けてコメントしていただきたいのですが、ネット販売を運営する上で一番大切な事は何でしょうか?



【小堤さん】

はい。ズバリ、

「そのお店で購入する事のメリット(楽しさ、安心感、幸せ感など)を、分かり易く提示する事」
です。

まずは、その部分をしっかり固めてから、それぞれのお店が持っている「強み」を見つけて、全体のサイト構成や個々のページにしっかりと反映させていく事が大切ですね。




【高橋】

ありがとうございます。

中小企業のネット販売を考えていく上で、大きなヒントとなりました。




     
【株式会社キッド (店名「レディースキッド」) 会社概要】

社 名/店 名 株式会社 キッド
店名「レディースキッド」

事務所の住所 〒171-0022
東京都豊島区南池袋2-5-5

問い合わせ TEL 03-3985-3456

メール ladies@kid-k.jp

レディースキッド池袋店の連絡先 東京都豊島区南池袋1-23-7
03-3981-3456

URL

★「レディースキッド独自ドメイン店」     

★「レディースキッド楽天市場店」









http://www.kid-ltd.jp/

http://www.rakuten.ne.jp/gold/ladieskid/







   
【インタビューを終えて】


現社長が30年ほど前からチャレンジしてきた、

「自分の足に合うサイズの靴がなくて困っているお客様の為に商品を提供する」

という信念を、5年前から新しいフォーマットで、
息子さんである専務の小堤さんがネット販売部門で引き継いでいるレディースキッドさん。

販売方法は大きく異なりますが、

“靴をぴったりに履く”というお店の基本姿勢は全く変える事なく、
何よりもフィッティングが難しい靴のネット販売にチャレンジしている姿がたくましかったです。

返品無料、自宅で試し履きなど、様々なサービスも登場していますが、


「丁寧にお客様の意見を聞く」
「靴の微調整は、ネット販売でも同じようにサービスをする」

店舗運営で長年培ってきたお店のサービス精神が、
ネット販売でも変わる事なく、一人一人のお客様と向き合っている部分が、
多くのファンを獲得する要因となっています。


中小企業や個人経営など、適正規模だからこそ実践する事のできる、
ネット販売運営の大きなヒントとなりました。

レディースキッドさんの今後のチャレンジも楽しみですね。



小堤専務、とても親切に対応いただき、誠にありがとうございました。


(担当:SHOE・BAG探偵局、高橋)
 
 
 




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